ある思考実験 -24時間テレビとジブリと細田監督とけものフレンズとガンダムと-
Twitterにつらつら書こうと思ったが長そうなのでブログに
今年の24時間テレビは高視聴率で終わった。
Twitter界隈を見るとやれ偽善だ、やれ奇麗事ではあるが、さすがジャニオタと事務所のタレントパワーだよなと思う、自分も絆のペダルを見ていた。
しかし、24時間テレビが人気なのは事務所のタレントパワーだけではないように思える。
なぜこれほど飽きが来ないのか不思議ではある。
でも24時間テレビはそれを見せない、みんなが助け合い、苦難を乗り越え、アイドルと一緒に笑顔で踊る。
それを気持ち悪い感動ポルノだと言う人もいるが気持ちはわかる。
「そんな人間いるわけないじゃん」と思う
とはいえ障碍を持っている子供たちから見ればそれは憧れであり、生きる希望になる。
そういった面であれば役目を果たしているのではないかと思う(大人になれば現実を知る羽目になるが)
「そんな子供いるわけないじゃん」、それを描いたのは細田監督だ
未来のミライのくんちゃんはワガママで妹の未来の存在を良しとしない悪ガキだ、こいつは赤ん坊である未来にちょっかいばっかり出してくるし、オモチャは片づけない。
なんというか、不快な存在なのだ。
しかし、現実的に考えるとくんちゃんみたいな子は多数である。
私の姉貴もくんちゃんと同じ年齢の子供がいて弟がいる、久々に家に寄ったら、映画のシーンと同じようにオモチャで遊ぶが弟が近寄ると弟をぶってくるのである。
甥っ子とはいえ可愛くないやつだなと思った。
しかしこれが現実である、そうすけの様に聡明な子供は中々いない。
かばんちゃんはまさしく理想的な人間だ、人の話を聞いてちゃんと考えて行動するし、新しい環境でも適用しようと努力する。
キュルルは違う、わがままで、異を唱える人がいれば反論するし、新しい環境に対しては拒絶反応を示す、あまり積極的ではない。
しかし、現実を見るとキュルルの様な人間は多いのではないかと思う、むしろ、自分はキュルルに近い人間かもしれない。
今更新しい世界に転職したくないし、正直将来のことよりも今を楽しく生きたい。
だからこそ現実的でドキュメンタルなアニメは嫌いなんだと思う、アニメは楽しく夢や希望にあふれているものなのだ、ああなんと幼稚な考えなのか!
「でも死にたくないじゃん」
「あいつ優秀だけどムカツク」
「こんなにボロボロなのに上の連中は何もしてくれない」
内輪揉めの連続である、アムロですらファーストは英雄として名を馳せたがZの時は幽閉されて窮屈な生活を送っていた、全く憧れない連中である、ああはなりたくはないなと思う。
でもアニメとしては面白い、戦争という環境では現実的でドキュメンタルな内容は相性がいいのかもしれない。まどかマギカも実質戦争モノだ。
りんたち姉妹は喧嘩もしないし、ワカバとは決して仲違いとか本気で殺そうとはしない(そこに説得力を見出しているのはすごい、ワカバを殺そうとしないのは物語上のある理由がある)
かなり理想的な関係や人物しか置いていない。
以上思考実験終わり。