XELAのチラシの裏

Twetterで長文投稿ができないので開設、主にチラシの裏的なことを、生活の何かの役に立てば、アニメの知識に関しては地上波アニメを見ている程度、昔は3DCGとかGIFアニメとかも作ってた(才能がないので断念)

バーチャルさんは見ている雑感 -円盤を捨てる勇気-

バーチャルさんは見ているはTwitterをいじりながら見ている。

このアニメをみて、憤る気持ちもわかる、この「アニメ」という言葉も使いたくもない。

私も被害者だ、そりゃ見る前は前情報もなかったので

こんな顔して見てましたよ、コウ・ウラキのように

 

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わぁ~楽しそう

 

 

 

 

そして時間が進むごとに絶望、虚無、孤独、無残

 

 

 

でも、これが最先端のコンテンツなんだ!見続ければきっと光があるんだ

そして第二話

 

 

 

困惑

憤怒

狂気

 

 

 

 

ネットの界隈を漁った、認証バイアスなのはわかっていた、酷評されている記事を片っ端から読み漁った。

自分は間違っていないと。

 

しかし、増えるフォロワー数、ニコニコ再生数

 

そして、公式によるアマゾンギフト券のツイート

 

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最終的にはこんな顔になっていましたよええまあ

こんなのアニメじゃない!

なにもかもが狂っている!

こんなものが人気アニメならこの世は終わりじゃ!

 

こいつら円盤を売る気がないのか!

 

 

 

 

 

 

 

・・・ん?円盤?

こいつらが売りたいのは円盤ではないのでは?

では何を売りたいのか?

Vtuberの主な収入源は自分のチャンネルから入る広告収入、仮に円盤が売れてもスポンサーや制作会社が間に入るので実際の収入は少ない。

自分のチャンネルから入る広告収入増やすためには、アクションを起こして注目を集める必要がある

つまり、「バーチャルさんは見ている」は

 

 

炎上マーケティング

 

 

となるとすべてに合点がいく。

あえて学芸会のようはクオリティが低い内容というのは、ニコニコ、twitter2chに対しての炎上待ち、しかも、既存のファンに対してはいつもの内容なので問題にはならない、むしろ地上波に出たことが自慢になる。

あと学芸会のようになってしまう理由に関しては以下の記事が参考になるだろう

sp.ch.nicovideo.jp

そしてオムニバスで多数のVtuberが出ることで、既存ユーザーにとってさらにチャンネルが広がる。

アマゾンギフト券のツイートはまさしくVtuberらしい振る舞いではないか。

さらにハッシュタグも工夫されている。

 

#バーチャルさんは見ている

だと酷評しか出てこない。

しかし

 

#バーチャルさん

だけだと、前述のアマゾンギフト券キャンペーンが効いて高評価のツイートが検索される、そして上の方が先に検索されるのでSEO対策だ

 

すごい・・・こうなることは予想したかのような完璧なマーケティング

 

そもそも俺たちは「アニメ」として観ることが間違っていたことなんだ、むしろ、「アニメ」と錯覚させることでそれを生かしてきた、これは、ニコニコを運営している視点ならではの発想だ!

アンチが増えることで間口が広がっていくのだ

 

一般的なアニメなら、スポンサーがついて、制作会社が作って、テレビ局が放映する、そして放映した時の広告収入やアニメグッズ、円盤で利益を得る。

しかし、スポンサーの意向、表現の規制によってできる幅は限られてしまう、原作アリであればさらにやりたいことは制限される。

その中でクオリティを上げていくことで、神アニメと呼ばれるものができ、円盤が売れ制作会社が潤っていく。

 

しかし現実は残酷だ、クオリティを上げようとすれば作業量が増え現場は疲弊する、頑張って作ったシーンもスポンサーの意向、表現の規制よってボツになる。

全体的なクオリティを上げたとしても待つのは地獄だ。

クオリティを上げた分、一つでも作画崩壊が発生すれば針のむしろだ。

ニコニコ動画twitter2chに晒され笑いもの、たとえそれで注目されても円盤の売り上げには繋がらない、むしろヘビーユーザーが失望、ユーザー離れ、制作会社に対する批判、これでは逆効果だ。

そして制作会社の利益はスポンサーとの折半だ、しかも下請け、孫請けであればさらに悲惨だ

「いもいも」が良い例だろう

こんな環境では弱小企業はつぶれ後進を失っていく、これではアニメ業界の未来は暗い。

 

しかし、「バーチャルさんは見ている」違う。

円盤を捨てたアニメ、いや、壮大で豪華なPR動画だ

円盤を捨てることで地上波でもVtuberが自由に振る舞うことができるのだ。

制限された環境でもVtuber自身がうまく振る舞えば自分の収入につながるのだ、だからこそ脚本は重視されない。

クオリティをそこまで高める必要もない、制作会社の負担も軽減される。

 

円盤などイベントチケット優先販売申込券の付属品だ。

これほど力の抜けた作品でなおかつ自由なのは初めてだ

Vtuberどのようなネタで注目を集めるのか楽しみで仕方がない。

 

少ない人手、少ない労力で利益を得る。

これであれば孫請けでも十分仕事ができる、しかもVtuberとつながることで新しい仕事につながるかもしれない。

アニメのDVDがAKBのCDのように付属品として大量に売れればそれは大きなチャンスなのでは、と思える。

これはアニメの新しい売り方に対する答えの一つではないのか?

このアニメが弱小企業を救う福音となるように祈るばかりである。

 

あと、テレ東でやっている「ガリベンダーV」は面白いぞ、司会のバイキング小峠がVtuberに対して容赦なく突っ込むぞ!

「バーチャルさんは見ている」より100億倍楽しいぜ!

TVerアプリで検索だ!